3ヶ月更新の男
日本人の私と息子は、90日おきに台湾を出国の必要があります。
ちょっと前まで、ひとりだったので、寂しいけど身軽でした。
でも息子が「台湾で暮らしたい。日本に帰りたくない」と言うので、また息子と一緒に台湾で暮らすことになりました。
人は、もし選べるのならば、できるだけ好きなところ、自分がノビノビできる所で暮らすのが一番だろうと思います。(ストレスに弱いタイプの人は特に)
でも今後、息子も一緒に出国・入国をするとすると・・
現実問題として、二人だと飛行機代もホテル代も2倍かかるしなあ・・汗
やっぱり何かと大変だよ・・。
近場がラクだし遠くに行くより当然安いので、90日おきに、日本とか香港とかマカオとかに行くわけですね。
90日おきって、けっこうあっという間。
90日おきに出国って、けっこう大変。
実際は2ヶ月半以内というか3ヶ月弱以内って感じになるのでなんだかすごく慌しいです・・
(でも私は慌しいホロスコープ持ちなんで、もう仕方ないのかもね)
以前、台湾で、息子は私を睡眠不足にしたので、日本に戻ってもらいました。
前、息子と娘と3人で台湾に住んでいたとき
まあ子供たちも初めての海外生活で大変だったかもしれませんが
それは私も同じこと。
子供は親に守ってもらえるけれど、私を守ってくれる人は誰もいないし、子供の面倒見ながら一家の大黒柱として子供たち食わせていかなきゃ行けないしでまあそりゃー大変さ・・^^;
言葉の通じない海外で仕事をする親の苦労も知らず(子供だから仕方ないかもしれないけど)けっこうかなーりワガママ三昧で私を困らせたので、その結果、一緒に暮らせなくなりました。
親の私が仕事ができなくなれば、当然ながら子供を食わせていけなくなるので、一緒に暮らせなくなるのですが
そんな至極当然、当たり前なことが良くわかっていなかったようで。
(口酸っぱくして随分何度も言ったんだけどね)
いくら言ってもわからないし、状況も改善しなかったので、仕方なく子供たちには日本に戻ってもらいました。
戻した当時は相当子供たちから恨まれたものですが
戻されたのは、自業自得なのですね。
(日本の子供はその辺の考え方がすっっっごく甘いと思うよ)
台湾で子供が親の自営業をごくごく自然に、当然のように手伝っているのを良く見ますが、あれは
「この自営業がうまく行かなくなれば、自分の家庭が壊れるかもしれない。この生活がなくなるかもしれない」というのを、たぶん実感として、現実としてよくわかっているからかもしれないと思うことがあります。
台湾では実際、めまぐるしいほど店が新しくでき、そしてあっと言う間に店が潰れていきます。
前行った店にしばらくぶりに行ってみたら、あとかたも無くなっていた・・
いつの間にか別の店になっていた・・ということもとても多いです。
店がうまく行っている場合も、もっと良い場所を求めてすぐ引っ越してしまうので、とにかく変化が激しいのです。
銀行でさえしょっちゅうお引越ししています。(それもいきなりなくなるので夜逃げかと思うほど)
町の風景が短期間のうちにどんどん変っていきます。
日本は台湾ほどはめまぐるしく変らないですね。
変ると「えっ」と感じます。何か変ること、変化することがイヤな感じがします。でも台湾では「変化するのが当たり前」です。
実際、人間も「変化するのが当たり前」だと思うのですが、日本ではなんとなく「変ること」に対して抵抗感を感じてしまうような、「変ること」に対する嫌悪感のようなものを感じさせてしまうような・・そんな気がします。
不思議なことですね。
話を戻しますが
息子ですが
今後も、もし息子が私の仕事を邪魔したり、もし私の足を引っ張ったり、仕事できなくした場合は
その3ヶ月おきの飛行機ですぐに帰国し、父親の住む九州へ戻ってもらうことになっています。
というわけで、息子は「3ヶ月更新の男」と呼ばれています。
(と言うか私がそう呼んでるだけですが笑)
このほどよい緊張感がなかなか良いと言うか、たまらないですね(笑)
「ずっと一緒」と思っていると甘えやワガママがどうしても出てしまいますからね。
私も海外でひとりになってみて、子供と一緒に暮らせる時期なんて、本当に限られた時間だけなのかもしれない、と思い知りました。